メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームことメタボリック症候群、通称メタボは1998年にWHOが発表した診断基準で、日本では日本人向けの独自基準が発表されています。

 

下記の計8学会が合同で日本におけるメタボリックシンドロームの疾患概念と診断基準を策定し、2005年4月に公表したものです。

 

  • 日本内科学会
  • 日本肥満学会
  • 日本動脈硬化学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本高血圧学会
  • 日本循環器学会
  • 日本腎臓学会
  • 日本血栓止血学会

 

錚々たる学会の設けた基準は下記の通りです。

 

1.男性の場合は胴囲85㎝以上 or 女性の場合は胴囲90㎝以上

2.上記に加え、下記3項目で2項目以上に該当する場合をメタボとする。

【脂質異常症】下記2項目の何れかで1つ該当扱い

  • トリグリセリド値:150㎎/dl以上
  • HDLコレステロール値:40㎎/dl未満

【高血圧】下記2項目の何れかで1つ該当扱い

  • 最高血圧:130mmHg以上
  • 最低血圧:85mmHg以上

【高血糖】

  • 空腹時血糖値:110㎎/dl以上

 

メタボリックシンドロームでは内臓脂肪が諸悪の根源であり全ての基準です。

 

分解されやすい内臓脂肪が増えると遊離脂肪酸が血管に流れ込みやすくなり、肝臓へと流れ込みます。すると肝臓のインスリン感受性が低下し「高インスリン血症」を発症します。さらに全身の血管に流れ込んだ脂肪酸は中性脂肪を合成して「脂質異常症」を発症させるという流れです。

 

メタボリックシンドロームは「臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態」を現していて、メタボだからといって重大な病気ではありません。

 

ただメタボという言葉が出る以前は、「シンドロームX」「死の四重奏」「インスリン抵抗性症候群」「マルチプルリスクファクター症候群」「内臓脂肪症候群」など、怖い言葉で表現されていた疾態であり早期対策が必要なことは間違いありません。

 

内臓脂肪の量が大事なため自宅でも計測しやすい胴囲が最重要基準となっていますが、正確には内臓脂肪面積が100cm2以上が基準です。お腹周りが男性85㎝、女性90㎝以上、又は身長の半分以上の場合は、より詳細な検査をオススメします。

 

※最近はメタボについて会社の健康診断で指導されるケースが増えています。これは2008年から健康保険組合に「メタボリックシンドローム又は予備軍と判定された人には保健指導を与え、予防や改善策を実施する」よう義務付けられたため。国からの助成が打ち切られるということもあり、各健康保険組合で導入され、今のように認知度が広がり、また健康ビジネスの商機となっています。