ヘルスケアメモ「ビタミンCサプリで風邪は治らない」

ヘルスケアメモ「ビタミンCサプリで風邪は治らない」

 

ノーベル化学賞、平和賞を受賞者したライナス・ポーリングがビタミンCであらゆる病気が治ると信じ、世界中に広めたのは1970年代。

 

ポーリングは「ビタミンCと感冒」、「癌とビタミンC」などの著書を出版してビタミンC信仰者を増やしましたが、やがて似非療法として認知され、現代に至ります。

 

サプリメント市場の成長とノーベル賞ブランドも手伝い、50年後の今でもビタミンC神話は根強く息づいています。

 

しかしそれはあくまで神話です。

 

ビタミンCを経口摂取するだけではガンは絶対に治りませんし、風邪の治癒にも効果はないと多くの実験結果が示しています。

 

唯一、効果があるとされているのは風邪の症状持続期間の短縮。毎日摂取しているといざ風邪になったときにその症状が出ている期間が短くなるとか。

 

しかし「風邪の人がいるから予防にサプリを」というのは効果がありません。風邪に対するビタミンCの即効性はまったく証明されていないのです。

 

日本人なら風邪をひいたときにミカンを食べて元気になったという人も多いでしょうが、これはミカンの他の成分、「クエン酸」や「糖質」の働きと考えられ、ビタミンCの働きではありません。ビタミンCにそのような即効性はないのです。

 

つまり、ビタミンCサプリの効果はないということになるのですが、すなわちビタミンCがまるきり役に立たない成分というわけではありません。

 

静脈摂取でガンの治療に役立つなどの研究発表がされていたりと、ビタミンCをサプリではなく「治療薬」として使う方法はまだ研究の余地があるとされています。

 

大航海時代の船乗りでもない限り、健康な現代人がビタミンC不足になることはまずありません。ビタミンCサプリの摂取は気休め程度、と覚えておきましょう。