栄養成分検索は食品成分データベースが確実

国内で栄養成分を調べるなら文部科学省が作成した「食品成分データベース」。糖質は表示されませんがPFC調査にはダントツの正確さです。

文部科学省「食品成分データベース」の背景

研究目的で制作されたデータベースだけあって信頼性の説得力が段違いです。

食品成分に関するデータベースは、食品学,栄養学,農学,医学,化学分析学,醸造学,高分子化学,冷凍工学,輸送工学といった多くの分野の研究者に必要とされる、共有されるべき重要なデータベースである。さらにこのデータベースの利用者は、各専門分野の研究者のみならず、長寿社会,予防医療学の観点から、栄養士,調理師,教育関係者を当然のこととして、さらには一般家庭においても利用され得るものである。

しかしそれらは、現在は研究文献の中にデータとして散見されるものの、体系的に整理し、各分野の研究に共通に利用できるデータベースとして整備されていない状況である。国際的には、学界を中心として、食品成分や健康・栄養情報のデータベースのネットワーク化の構想があるが、わが国はこれらの動向には取り残されている。このような食品成分に関するデータベースの貧弱さを踏まえて、本格的な食品成分データベースの整備の前段として、データベース化さらに研究情報ネットワーク搭載のための技術的課題を明らかにし、その解決の方策を探ることが求められている。

「食品成分データベース」推薦の理由

「食品成分データベース」を進める理由はシンプル。全粒粉の糖質を調査したときにインターネットの情報の正確性に疑問を持ったから。2019年10月の現在、Googleで「全粒粉 糖質」と検索すると下記のように表示されます。

Google全粒粉の検索結果

よく考えなくても100gあたりの全粒粉が0.4gなはずがありません。食品成分データベースによればこの通り。

食品成分データベース全粒粉検索結果

糖質という概念がないため炭水化物として表示されていますが、正しいのは食品成分データベースです。食物繊維と糖質が分かれていないので不便ですが、そこは今後の改善が期待されます。

Googleの検索結果は糖質=糖類か何かと誤訳した上で表示されているようですが、なんにせよインターネットで検索表示される数字は必ず正しいとは言えないもの。

一方で食品成分データベースは研究にももちいられる国が発表しているデータ。だからこそ正確性が強く担保されており、栄養成分表示では最強と言えるのです。

ダイエットで栄養成分を検索するとき、その数値が間違っていては一大事。糖質表示はないので不便ではありますが、裏をとるべく食品成分データベースを併用しましょう。

「食品成分データベース」の使い方

調べたい食品の名前を入れて検索するだけ。簡単です。

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